ReFace(リフェイス)畳とは?PVC織物の特徴・メリット・デメリットを畳職人が解説
2025/11/04
ReFace(リフェイス)畳とは?PVC織物の特徴・メリット・デメリットを畳職人が解説
「畳は欲しいけれど、い草以外の素材も比較してみたい」
「水拭きしやすく、お手入れしやすい畳はない?」
「和室をもっとモダンな雰囲気にしたい」
そんな方に知っていただきたい畳表の選択肢の一つが、**PVC織物を使用した「ReFace(リフェイス)」**です。
ReFaceは、天然い草とは異なる素材とデザインを採用した機能性の高い表面材で、従来の和室だけでなく、リビングや洋室、店舗、施設などさまざまな空間で活用できます。
一方、天然い草とは素材や特徴が異なるため、それぞれの違いを理解して選ぶことが大切です。
今回は、沖縄県那覇市で畳の製作・施工を行う三原産業が、ReFaceの特徴やメリット・注意点、どのような方に向いているのかを畳職人の視点からわかりやすく解説します。
ReFace(リフェイス)とは?
ReFaceは、PVC(ポリ塩化ビニル)を使用した織物タイプの表面材です。
ReFace Sheetの基本構造は、
表面層:PVC織物
裏面層:ポリエステル不織布
となっており、防水仕様のAquaタイプでは裏面にPVCバッキングが使用されています。
一般的なReFace Sheetの厚さは約1.3mmで、薄くしなやかなため加工性に優れ、畳表だけでなく、腰壁や造作家具などにも利用できる素材です。
メーカーでは、天然い草・人工い草に続く**「第三世代の畳表面材」**として紹介されています。
ReFace最大の特徴は「PVC織物」
一般的な天然い草の畳表は、い草を織って作られています。
一方、ReFaceはPVCを使用した織物です。
人工素材というと、表面が平らなシート状のものを想像されるかもしれません。
ReFaceは「織物」であるため、独特の織り目や質感があり、従来の畳とは違ったモダンな空間づくりができます。
天然い草とはまったく同じ風合いではありませんが、素材の特徴を活かした新しいタイプの畳表として選択できます。
ReFace畳の6つのメリット
1.耐久性に配慮された素材
ReFaceは表面強度に配慮して設計されており、日常生活での摩耗や傷が気になる場所でも選択肢になります。
畳を長く使用すると、家具の移動や日常生活などによって畳表が擦れることがあります。
そうした耐久性を重視して畳を選びたい方に、ReFaceは検討する価値のある素材です。
2.水拭きできてお手入れしやすい
ReFaceは表面に耐水性のある素材を使用しており、水拭きが可能です。
飲み物などをこぼしてしまう可能性がある場所や、日常のお手入れのしやすさを重視するご家庭にも適しています。
ただし、通常のReFace Sheetと防水仕様のAquaタイプでは性能が異なります。
水を多く使用する環境などでは、使用目的に適した製品を選ぶことが大切です。
3.色や柄の選択肢が豊富
ReFaceの大きな魅力の一つがデザイン性です。
従来の畳のイメージとは異なる色や柄を選ぶことができ、和室だけでなく洋室やモダンな住宅にも合わせやすくなっています。
壁紙・フローリング・家具などに合わせて畳の色を選ぶことで、インテリアの一部として畳を楽しむことができます。
4.縁なし畳とも相性が良い
ReFace Sheetは薄くしなやかで加工性に優れているため、半畳タイプの縁なし畳にも使用できます。
琉球畳のような半畳縁なしスタイルにすることで、モダンな和室やリビング横の畳スペースなどにも取り入れやすくなります。
「昔ながらの和室」というイメージを変えたい方にもおすすめできる選択肢です。
5.変色・退色が比較的少ない
天然い草は、新しいときの緑色から使用するにつれて徐々に色が変化していきます。
これは天然素材ならではの味わいでもあります。
ReFaceは天然い草とは素材が異なり、メーカー資料では退色や変色が少ないことも特徴として挙げられています。
施工時の色合いをできるだけ長く楽しみたい方にはメリットとなります。
6.住宅以外にも使いやすい
ReFaceは一般住宅だけでなく、ホテル・店舗・施設などさまざまな場所で使用できます。
デザイン性だけでなく、耐久性やお手入れのしやすさを求める空間にも取り入れやすい素材です。
ReFace Aquaとは?
水への対応をより重視したい場合には、Aqua(アクア)タイプがあります。
通常のReFace Sheetは裏面がポリエステル不織布ですが、Aquaタイプは裏面にPVCバッキングを採用しています。
表面からの浸水を防ぐ防水設計となっており、メーカーでは飲食店、ホテルの宴会場、脱衣場、介護施設、ペットと暮らす環境などへの利用を提案しています。
「ReFaceならすべて同じ防水性能」と考えるのではなく、使用場所に合わせて通常タイプとAquaタイプを選び分けることが重要です。
ReFaceにもデメリット・注意点はある?
高機能なReFaceですが、すべての方に最適というわけではありません。
天然い草の香りはありません
新しい天然い草の畳には、い草特有の香りがあります。
ReFaceはPVC織物ですので、天然い草特有の香りや経年変化を楽しみたい方には、天然い草のほうが適している場合があります。
天然い草とは質感が異なります
ReFaceは織物として独特の質感がありますが、天然い草と同じ肌触りではありません。
素材選びで迷っている場合には、カタログの写真だけで決めず、できれば実際のサンプルに触れて比較することをおすすめします。
鋭利なものには注意が必要です
ReFaceは耐久性のある素材ですが、織物である以上、鋭利なものが引っ掛かることでほつれなどが発生する可能性があります。
「PVCだから絶対に傷まない」という素材ではありません。
使用環境を畳店に伝えたうえで選ぶことが大切です。
天然い草とReFace、どちらを選ぶ?
これは「どちらが優れているか」ではなく、畳に何を求めるかによって変わります。
天然素材ならではの香りや風合いを楽しみたい方
→ 天然い草
お手入れのしやすさや耐久性を重視したい方
→ ReFaceを検討
モダンな色や柄を楽しみたい方
→ ReFaceを検討
天然素材の経年変化を楽しみたい方
→ 天然い草
というように、生活スタイルや好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
三原産業では、一つの素材だけをおすすめするのではなく、お客様の使用環境やご希望を確認したうえで畳表をご提案しています。
沖縄の住まいでReFaceを選ぶメリットは?
沖縄では高温多湿になりやすい時期があり、畳のお手入れについて相談を受けることがあります。
ReFaceは天然い草とは異なるPVC織物を使用し、適度な通気性と耐水性を備えています。
また、水拭きできることも日常のお手入れではメリットになります。
ただし、ReFaceを使用すれば室内の湿気対策が不要になるわけではありません。
沖縄の住環境では、畳の素材にかかわらず、エアコンや除湿機、換気などを活用し、室内に湿気をため込まないことが大切です。
ReFaceで半畳縁なし畳にもできる?
可能です。
ReFaceは薄くしなやかな素材で加工性に優れているため、半畳縁なし畳にも使用できます。
色柄を活かして市松敷きにしたり、洋室の一角に畳スペースを設けたりすることで、従来とは違った和モダンな空間を作ることができます。
「琉球畳のような雰囲気にしたいけれど、天然素材以外も検討したい」という方にも選択肢になります。
今使っている畳をReFaceに表替えできる?
既存の畳床の状態や寸法などによっては、現在使用している畳を活用してReFaceへ表替えできる場合があります。
ただし、畳床の傷みや変形が大きい場合には、新調したほうが適していることもあります。
そのため、現在の畳をすぐに処分するのではなく、まず畳職人に状態を確認してもらうことをおすすめします。
ReFaceはこんな方におすすめ
ReFaceは、次のような方に検討していただきたい畳表です。
天然い草以外の畳を探している
水拭きできる畳が欲しい
耐久性を重視したい
モダンな和室にしたい
半畳縁なし畳にしたい
色や柄にもこだわりたい
店舗や施設で使用する畳を探している
お手入れしやすい畳を探している
大切なのは、カタログ上の機能だけで決めるのではなく、実際にどのような場所で、どのように畳を使うのかを考えて選ぶことです。
沖縄県那覇市でReFace畳をご検討の方へ
ReFaceは、PVC織物ならではの耐久性やお手入れのしやすさ、豊富なデザインを活かした新しいタイプの畳表です。
昔ながらの天然い草には天然素材ならではの良さがあり、ReFaceには機能性素材ならではの良さがあります。
大切なのは、それぞれの特徴を理解したうえで、ご家庭や使用場所に適した畳を選ぶことです。
沖縄県那覇市の三原産業では、ReFaceをはじめ、天然い草やさまざまな畳表を取り扱っています。
畳製作に長年携わってきた一級畳製作技能士が、現在の畳の状態やお部屋の用途、ご希望を確認しながら適した施工方法をご提案いたします。
「ReFaceの実物を見てみたい」
「天然い草やほかの畳表と比較したい」
「今ある畳をReFaceに張り替えられるか知りたい」
「半畳縁なし畳をReFaceで作りたい」
という方も、お気軽に三原産業へご相談ください。
実際の素材を見て、触れて、特徴を比較してから選ぶことが、畳選びで後悔しないための大切なポイントです。
那覇市の畳店・三原産業たたみ店が、畳の張替え・表替え・新調・琉球畳・お手入れ方法・畳の選び方などを、畳職人の経験をもとにわかりやすく解説します。