琉球畳とは?種類・特徴・選び方を沖縄県那覇市の畳職人が解説
2025/10/09
琉球畳とは?種類・特徴・選び方を沖縄県那覇市の畳職人が解説
「琉球畳に替えて、和室をすっきりした雰囲気にしたい」
「琉球畳にはどんな種類があるの?」
「い草・和紙・樹脂では、どれを選べばいい?」
このようなご相談をいただくことがあります。
現在「琉球畳」と呼ばれている畳には、天然素材を使ったものから、和紙や樹脂などの機械すき和紙・化学素材を使ったものまで、さまざまな選択肢があります。
また、「琉球畳=正方形の縁なし畳」と思われることも多いのですが、本来の琉球畳と、現在一般的に琉球畳と呼ばれている半帖縁なし畳には違いがあります。
今回は、沖縄県那覇市で畳の製作・施工を行う三原産業が、琉球畳の基本から種類、素材による違い、選び方まで、畳職人の視点から分かりやすく解説します。
琉球畳とは?
現在、住宅やインテリアの分野で「琉球畳」と呼ばれているものの多くは、畳縁(たたみべり)を付けない半帖サイズの畳を指しています。
一般的な一帖の畳は長方形ですが、半帖の縁なし畳は正方形に近い形に仕上げることが多く、すっきりとしたデザインが特徴です。
ただし、実際の畳は部屋の寸法に合わせて製作するため、必ずしも完全な正方形になるわけではありません。
本来の琉球畳とは
本来「琉球畳」と呼ばれてきたものは、**七島藺(しちとうい)**などを使った縁なし畳を指します。
七島藺は一般的な畳表に使用される「い草」とは異なる植物で、丈夫で力強い風合いを持つのが特徴です。
一方、現在は七島藺だけでなく、天然い草・機械すき和紙・樹脂などを使った半帖縁なし畳も、一般的に「琉球畳」と呼ばれるようになっています。
そのため、琉球畳を選ぶときには、形だけではなく**「どの畳表を使用するのか」**を確認することが大切です。
琉球畳の大きな特徴
1.畳縁がなく、すっきり見える
一般的な畳には周囲の長辺に畳縁があります。
半帖縁なし畳には畳縁がないため、和室全体がすっきりと見え、現代的な住宅や洋室とも合わせやすいのが特徴です。
2.市松模様のような見せ方ができる
同じ色の畳表でも、畳の目の方向を交互に変えて敷くことで、光の当たり方によって濃淡が違って見えます。
これが、琉球畳でよく見られる市松敷きです。
「2色の畳を使っているのですか?」と聞かれることがありますが、同じ色でも織り目の方向と光の反射によって色が違って見えることがあります。
3.和室だけでなく洋室にも合わせやすい
縁がないシンプルなデザインなので、
和室
リビング横の畳スペース
洋室
小上がり
新築住宅
リフォーム
など、さまざまな空間に取り入れやすい畳です。
琉球畳は「素材」で大きく変わります
琉球畳を選ぶときに重要なのが畳表の素材です。
見た目だけでなく、香り、肌触り、お手入れ方法、色の変化などにも違いがあります。
① 天然い草の縁なし畳
天然い草ならではの香りや質感を楽しめるタイプです。
新しい畳特有の香りや、天然素材ならではの風合いを大切にしたい方に向いています。
時間の経過とともに青みのある色から飴色へ変化していくことも、天然い草ならではの特徴です。
ただし天然素材のため、湿度の高い環境ではカビなどに注意が必要です。
特に沖縄では高温多湿になる時期があるため、換気や除湿など日頃の湿気対策が重要になります。
② 七島藺を使った琉球畳
本来の琉球畳を知るうえで欠かせないのが**七島藺(しちとうい)**です。
七島藺は一般的な畳表に使用されるい草とは異なる植物で、太く丈夫な繊維と独特の風合いがあります。
現在一般的に「琉球畳」と呼ばれている半帖縁なし畳と、本来の琉球畳の違いを知っておくと、畳選びがより分かりやすくなります。
③ 和紙タイプの琉球畳
天然い草以外の選択肢として人気なのが、機械すき和紙を加工した畳表です。
三原産業では、**ダイケン「健やかおもて 清流」**なども取り扱っています。
カラーが豊富なので、
銀白色
灰桜色
若草色
胡桃色
銀鼠色
など、室内の雰囲気や家具・壁紙に合わせて選ぶことができます。
「和室をモダンにしたい」
「グレー系の琉球畳にしたい」
といったご希望にも合わせやすい素材です。
④ 樹脂タイプの琉球畳
樹脂素材を使った畳表もあります。
三原産業ではセキスイMIGUSAなどを取り扱っています。
色やデザインの選択肢が多く、天然い草とは異なり、色の変化が比較的少ないことも特徴です。
お手入れのしやすさやデザイン性を重視したい場合の選択肢になります。
天然い草・和紙・樹脂にはそれぞれ特徴があるため、「どれが一番良い」というよりも、使用する部屋や生活スタイルに合わせて選ぶことが重要です。
琉球畳は色の組み合わせも楽しめます
半帖縁なし畳は、畳表の色や敷く方向によって部屋の印象が大きく変わります。
例えば、銀鼠色や灰桜色などの落ち着いた色を選ぶと、和室でありながら現代的な印象になります。
一方、天然い草系の色を選べば、昔ながらの和の雰囲気を残しながら、すっきりとした空間に仕上げることができます。
ただし、カタログやスマートフォンの画面で見る色と、実際の部屋に敷いた色では印象が異なることがあります。
三原産業では、できるだけ実物のサンプルを確認していただきながらご提案しています。
今ある縁付き畳から琉球畳にできますか?
ご相談の多い内容の一つです。
現在使用している縁付き畳から、半帖縁なし畳へ変更できる場合があります。
通常は新しい畳を製作しますが、既存の畳床の状態や寸法などの条件によっては、現在の畳床を利用して半帖縁なし畳へ作り替えられる場合もあります。
ただし、すべての畳でできるわけではありません。
畳床の傷み、厚み、寸法、部屋の状態などを職人が確認して判断する必要があります。
「今の畳を利用できるのか?」
「新調した方がよいのか?」
という場合も、まず現場を確認してから適した方法をご案内します。
琉球畳を選ぶときのポイント
デザインだけで決めず、次の点を確認することをおすすめします。
天然素材の香りや質感を重視するか
お手入れのしやすさを重視するか
色やデザインを重視するか
部屋をどのように使用するか
湿気の多い部屋か
小さなお子様やペットがいるか
現在の畳床を利用できるか
新調する必要があるか
同じ「琉球畳」でも、使用する素材によって特徴はかなり異なります。
見た目だけではなく、生活スタイルまで考えて選ぶことが、後悔しないポイントです。
沖縄で琉球畳を選ぶときは湿気にも注意
沖縄では一年を通して湿度が高くなりやすい時期があります。
特に天然い草を使用する場合は、
定期的に換気する
エアコンや除湿機を利用する
畳の上に敷物を敷きっぱなしにしない
畳の目に沿って掃除する
水分をこぼしたら早めに拭き取る
など、湿気をためない生活を心掛けることが大切です。
新しい天然い草の畳は、使用環境によってはカビが発生することもあります。
三原産業では、畳の施工だけでなく、沖縄の気候を踏まえた畳のお手入れについてもご相談いただけます。
琉球畳は「見た目」だけでなく素材選びが大切です
現在「琉球畳」と呼ばれている畳には、天然い草、七島藺、和紙、樹脂などさまざまな選択肢があります。
半帖縁なし畳は、すっきりとしたデザインと市松敷きによる美しい表情が魅力ですが、素材によって特徴やお手入れ方法は異なります。
そのため、
「琉球畳にしたい」だけでなく、「どんな部屋にしたいか」「どのように使うか」まで考えて選ぶことが大切です。
三原産業では、お部屋の状態や使用環境、ご希望の色や素材を確認しながら、一枚一枚寸法を合わせて畳を製作いたします。
沖縄県那覇市周辺は現地確認・お見積もりに対応しております。
琉球畳への新調や表替え、現在の縁付き畳から半帖縁なし畳への変更をご検討の方も、お気軽にご相談ください。
三原産業
沖縄県那覇市長田2丁目5-23
TEL:098-853-3166
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三原産業
住所 : 沖縄県那覇市長田2丁目5−23
電話番号 : 098-853-3166
沖縄で選ばれる琉球畳の良さ
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