畳の正しい掃除方法|掃除機・乾拭きのコツを那覇市の畳店が解説
2025/10/22
畳の正しい掃除方法|掃除機・乾拭きのコツとNGなお手入れを畳職人が解説
畳のある和室を気持ちよく使い続けるために欠かせないのが、日頃のお掃除です。
しかし、
「畳に掃除機をかけても大丈夫?」
「雑巾で水拭きしていいの?」
「ロボット掃除機は使える?」
「畳の目はどちら向き?」
など、正しい掃除方法について迷われる方も多いのではないでしょうか。
畳はフローリングとは表面の構造が異なるため、掃除の仕方にも少しコツがあります。
特に天然い草の畳表は、強くこすったり必要以上に水分を与えたりすると、畳表を傷める原因になることがあります。
今回は、沖縄県那覇市で畳の製作・施工を行う三原産業が、日常的にできる畳の正しい掃除方法と、できるだけ避けたいお手入れ方法について、畳職人の視点から分かりやすく解説します。
畳掃除で一番大切なのは「畳の目」
畳を掃除するとき、まず覚えていただきたいのが**「畳の目に沿って掃除する」**ことです。
畳表には、い草などを織り込んだ一定方向の目があります。
掃除機や雑巾を畳の目に逆らって強く動かすと、畳表に負担がかかり、毛羽立ちや傷みにつながることがあります。
掃除機をかける場合も、雑巾を使用する場合も、
畳の目に沿って、ゆっくり優しく
が基本です。
ゴシゴシ力を入れる必要はありません。
基本① 掃除機は畳の目に沿ってゆっくりかける
普段の畳掃除には掃除機を使用できます。
ポイントは、フローリングを掃除するときのように素早く何度も往復するのではなく、畳の目に沿ってゆっくり動かすことです。
ゆっくり動かすことで、畳表の目の間に入ったホコリなどを吸い取りやすくなります。
また、掃除機のヘッドを畳へ強く押し付ける必要はありません。
畳表を傷めないよう、優しく動かしましょう。
畳縁も忘れずに
畳表だけでなく、畳縁の周辺にもホコリがたまりやすくなります。
畳と畳の境目や、畳と壁・敷居との境目も確認しておきましょう。
細かな部分は、掃除機の細いノズルなどを使用すると掃除しやすくなります。
ただし、畳表や畳縁を強くこすらないよう注意してください。
基本② 普段のお手入れは乾拭きが基本
畳表の汚れや細かなホコリが気になる場合には、乾いた柔らかい布で拭く方法があります。
この場合も、掃除機と同じように畳の目に沿って拭くことがポイントです。
特に天然い草の畳は水分を吸収する性質があるため、日常的なお手入れでは乾拭きを基本にすると安心です。
畳をきれいにしようとして大量の水を使うと、かえって畳に湿気を与えてしまうことがあります。
水拭きしたい場合はどうする?
食べ物や飲み物などで汚れてしまい、乾拭きだけでは落ちない場合もあります。
その場合は、畳表の素材や汚れの種類によって対応が異なります。
天然い草の場合、濡れた雑巾で何度もゴシゴシ拭くことはおすすめできません。
どうしても必要な場合は、布を使用する際に水分をできるだけ残さないよう注意し、掃除後は換気などによって十分に乾燥させることが重要です。
また、和紙や樹脂などの畳表は天然い草とは素材が異なります。
畳表の種類によって適切なお手入れ方法が異なるため、製品メーカーの取扱説明や畳店の案内を確認してください。
飲み物をこぼしたら「こすらず、早めに」
畳にお茶や水などをこぼしてしまった場合は、放置せず早めに対応しましょう。
慌ててゴシゴシこすると、汚れや水分を広げてしまう場合があります。
まずは乾いた布などを使って、上から押さえるように水分を吸い取ることが大切です。
その後、必要に応じて換気を行い、しっかり乾燥させます。
特に大量の液体をこぼし、畳内部まで染み込んだ可能性がある場合には注意が必要です。
畳掃除で避けたいNGなお手入れ
畳を長く使うためには、「何をするか」だけでなく「何を避けるか」も大切です。
畳の目に逆らってゴシゴシこする
強い摩擦は、畳表の毛羽立ちや傷みにつながる可能性があります。
掃除機も雑巾も、畳の目に沿って優しく動かしましょう。
大量の水を使って掃除する
畳をきれいにしたいからといって、たっぷり水を含ませた雑巾で掃除するのは避けましょう。
特に天然い草の場合は、水分を与えすぎないことが大切です。
強い力で掃除機を押し付ける
掃除機の吸引力だけでなく、ヘッドを強く押し付けたり何度も激しく往復させたりすると、畳表へ負担がかかります。
ゆっくり優しく掃除しましょう。
洗剤や薬剤を自己判断で使用する
畳に汚れが付くと、家庭用洗剤や除菌剤などを使用したくなることがあります。
しかし、製品によっては畳表の変色や傷みにつながる可能性があります。
畳表の素材やメーカーによって使用できるものが異なるため、分からない場合は自己判断で使用せず確認することをおすすめします。
ロボット掃除機は畳に使える?
ロボット掃除機を使用しているご家庭も増えています。
畳のある部屋で使用できる機種もありますが、ブラシの構造や走行方法、畳表の状態などによって条件が異なります。
特に、すでに畳表にささくれや毛羽立ちがある場合は、回転ブラシなどによって傷みが進む可能性も考えられます。
ロボット掃除機を使用する場合は、機器メーカーの説明書で畳への使用可否を確認してください。
掃除のあとは「湿気をためない」ことも大切
畳をきれいに掃除していても、和室に湿気がこもった状態が続くのは好ましくありません。
特に沖縄は高温多湿な時期が長いため、日常的な掃除と合わせて室内環境にも注意したいところです。
天候や外気の湿度などを確認しながら、エアコンや除湿機なども活用し、室内に湿気をため込まないよう心がけましょう。
ただし、すでに畳にカビが発生している場合は、通常の掃除とは対応方法が異なります。
カビについては、三原産業ホームページの**「沖縄の畳に発生するカビと効果的な対策法」**の記事もあわせてご覧ください。
大掃除では畳の状態もチェックしましょう
年末の大掃除や家具を移動したときなどは、単に畳をきれいにするだけではなく、畳の状態を確認する良い機会です。
例えば、
表面が毛羽立っていないか
ささくれが増えていないか
畳に大きなへこみがないか
畳同士に目立つ隙間がないか
踏んだときに沈む場所がないか
カビや湿気の跡がないか
などを確認してみましょう。
掃除中に異常を見つけることで、畳の傷みに早く気づける場合があります。
なお、交換時期について詳しく知りたい場合は、**「和室の畳交換はいつ?劣化サインと交換時期の見極め方」**の記事をご覧ください。
畳表の素材によって掃除方法が違うことがあります
現在の畳には、天然い草だけでなく、和紙や樹脂などさまざまな畳表があります。
見た目が似ていても素材の性質は異なります。
そのため、
「畳だからすべて同じ方法で掃除できる」
とは限りません。
特に洗剤の使用や水拭きについては、製品ごとのお手入れ方法を確認することが大切です。
ご自宅の畳が何の素材か分からない場合は、施工した畳店へ確認するのも一つの方法です。
一級畳製作技能士から見た、畳を長く使うためのポイント
三原産業では、長年にわたり畳の製作・表替え・新調などに携わってきました。
畳を長く快適に使うために大切なのは、特別な掃除を頻繁にすることよりも、普段から畳に負担をかけない方法でこまめにお手入れすることです。
畳の目に沿って掃除する。
必要以上に水分を与えない。
汚れや水分を放置しない。
そして、掃除をするときに畳の状態も確認する。
こうした日常のお手入れが、畳を気持ちよく使用することにつながります。
三原産業では、一級畳製作技能士が畳の状態を確認し、表替えで再利用できるのか、新調が必要なのかなど、お客様の畳に合わせてご案内しております。
よくある質問
Q. 畳に毎日掃除機をかけても大丈夫ですか?
掃除機を使用すること自体は問題ありませんが、畳の目に沿って優しくかけることが大切です。
強く押し付けたり、激しく何度も往復させたりすることは避けましょう。
Q. 畳は水拭きしてもいいですか?
天然い草の畳は、普段のお手入れでは乾拭きを基本とします。
汚れなどで水分を使用する必要がある場合は、畳表の素材に合った方法で行い、掃除後に水分を残さないよう注意しましょう。
Q. 畳に除菌スプレーを使っても大丈夫ですか?
製品や畳表の素材によって異なるため、一律にはおすすめできません。
変色や傷みを防ぐためにも、使用前に畳表や薬剤のメーカーが案内する使用方法を確認してください。
Q. 畳の掃除はどのくらいの頻度ですればいいですか?
部屋の使用頻度、家族構成、ホコリの量などによって異なります。
一律の回数を決めるより、普段の掃除の一環としてホコリやゴミをためないようにすることが大切です。
まとめ|畳掃除は「目に沿って・優しく・水分を残さない」
畳のお手入れは、決して難しいものではありません。
基本となるのは、
① 畳の目に沿って掃除する
② 掃除機はゆっくり優しくかける
③ 普段は乾拭きを基本にする
④ 水分をこぼしたら早めに吸い取る
⑤ 畳表の素材に合ったお手入れをする
というポイントです。
そして沖縄では、掃除だけでなく室内の湿度にも気を配ることが大切です。
畳を掃除しているときに、ささくれ・大きな隙間・沈み込み・カビなどが気になった場合は、畳のメンテナンスを検討するタイミングかもしれません。
沖縄県那覇市の畳店・三原産業では、一級畳製作技能士が畳の状態を確認し、表替え・新調・琉球畳など、お客様の和室に合わせた施工をご提案しております。
畳のお手入れや傷みについて気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
那覇市の畳店・三原産業たたみ店が、畳の張替え・表替え・新調・琉球畳・お手入れ方法・畳の選び方などを、畳職人の経験をもとにわかりやすく解説します。
