畳 厚さ
2026/09/15
畳の厚さは何cm?一般的な厚みと薄畳の違いを解説
「畳って、厚さは全部同じなの?」
「今の畳と新しい畳の厚さが違っても大丈夫?」
「薄い畳でも畳として使えるの?」
畳の大きさについては知っていても、「畳の厚さ」について詳しく知らない方は意外と多いものです。
実は、畳にはさまざまな厚さがあり、昔ながらの厚い畳から、マンションや洋室にも対応しやすい薄畳まであります。
一般的な畳では55~60mm程度の厚さが使われることが多く、一方で薄畳には15mm程度などの製品もあります。
この記事では、沖縄・那覇市の畳店「三原産業」が、畳職人の視点から畳の厚さについて分かりやすく解説します。
畳の厚さは「畳床」で決まる
まず知っておきたいのが、畳の厚さを大きく左右するのが**畳床(たたみどこ)**だということです。
畳は大きく分けると、
畳表(たたみおもて)
畳床(たたみどこ)
畳縁(たたみべり)
から構成されています。
その中でも畳の中心となるのが畳床です。
全日本畳事業協同組合によると、畳床は畳の中心部分にあり、適度な硬さや柔軟性、遮音性、保温性、吸放湿性など、畳の使い心地に関わる重要な役割を持っています。
つまり、
「畳の厚さ=見た目だけの問題」ではありません。
畳床の種類や構造によって、踏んだときの感触なども変わってきます。
一般的な畳の厚さはどのくらい?
一般的な住宅用畳では、55mm前後の厚さが代表的です。
昔ながらの和室では、ある程度厚みのある畳が使われていることが多く、
「畳は5~6cmくらいあるもの」
というイメージを持っている方も多いと思います。
ただし、現在の住宅では建物の構造や床の高さに合わせて、薄い畳が使われるケースも増えています。
薄い「薄畳」もあります
最近では、一般的な畳よりも薄い**薄畳(うすだたみ)**もあります。
例えばDAIKENの畳製品では、一般的な厚みとして55mm前後を挙げる一方、薄畳では専用の畳床を使用して15mm、床暖房用では13mmという仕様も紹介されています。
薄畳には、
洋室の一角に畳スペースを作りたい
フローリングとの段差を抑えたい
小上がりに畳を使いたい
マンションなどで厚さに制限がある
モダンな和室にしたい
といった場合に適しているものがあります。
「薄い畳=品質が悪い」ではありません
ここは、畳についてよくある誤解です。
畳が薄いからといって、必ずしも品質が悪いわけではありません。
その建物や施工場所に合わせて、適した厚さの畳を選ぶことが重要です。
例えば、厚い畳を入れるために床を深くする必要がある部屋もあれば、既存の床に合わせて薄畳を使うケースもあります。
そのため、畳の厚さは、
「厚いほど良い」
「薄いほど悪い」
という単純なものではありません。
畳の厚さが違うと何が変わる?
畳の厚さは、単なる数字ではありません。
厚さや畳床の構造によって、踏み心地や床との納まりなどにも関係します。
特に畳を新調するときには、
現在の畳の厚さ
床の高さ
畳寄せの高さ
隣のフローリングとの高さ
建具との干渉
部屋全体の寸法
などを確認する必要があります。
ここが畳職人の採寸で重要なところです。
畳を新調するとき「厚さ」を測る理由
畳は、単純に部屋の寸法だけ測れば作れるものではありません。
実際の現場では、部屋の寸法だけでなく、畳が納まる場所の高さや畳床の厚さなども確認します。
例えば、
「以前の畳が55mmだったから、新しい畳も必ず55mm」
とは限りません。
住宅の床の状態や畳寄せ、部屋の経年変化などによって、必要な厚さや調整方法が変わることがあります。
だからこそ、新調の場合は現場で実際に採寸することが大切です。
畳の厚さは「敷居の高さ」に合わせて調整します
畳店が現場で採寸するときには、畳を敷く和室の敷居の高さや床の状態を確認し、実際の部屋にきちんと納まるように畳の厚みを調整します。
例えば、敷居に対して畳が高すぎると、畳が盛り上がってしまったり、建具の開閉に影響したりすることがあります。
反対に、畳が低すぎると、敷居との間に段差ができ、見た目や納まりが悪くなる場合があります。
そのため、畳を新調するときには、
和室の敷居の高さ
現在の畳の厚み
畳を支える床の状態
畳寄せの高さ
建具との取り合い
隣の部屋との段差
などを現場で確認します。
「何mmの畳を入れるか」ではなく、「その部屋にきちんと納まる厚みはどのくらいか」
これを確認してから製作することが、畳職人の重要な仕事の一つです。
畳の厚さは、部屋ごとに違うことがあります
同じ家の中でも、和室によって畳の厚さが異なる場合があります。
これは、床の高さや敷居の高さ、建物の造りなどが部屋によって違うためです。
そのため、畳を新調する際は、以前の畳の厚さをそのまま基準にするのではなく、実際の現場を採寸して確認することが大切です。
三原産業では、現場で和室の寸法だけでなく、敷居の高さや畳の厚み、床の状態などを確認し、その部屋に合わせて畳を製作しています。
古い畳の「厚さ」だけを見て判断してはいけません
長年使用した畳では、畳床そのものが傷んでいる場合があります。
例えば、
畳がへこんでいる
一部分だけ柔らかい
表面が凸凹している
畳が沈む
畳同士の高さが合わない
畳床が傷んでいる
といった状態です。
このような場合は、単純に畳表だけを新しくすればよいとは限りません。
全日本畳事業協同組合では、畳床に凹凸や部分的な厚薄、ふわふわするなどの異常がなければ表替えで畳床を再利用できる場合があるとしています。
つまり、
畳の厚さを見ることは、畳床の状態を確認することにもつながります。
沖縄の畳は「厚さ」だけでなく床との関係も大切
沖縄では、畳の新調・表替えを行う際にも、畳そのものだけを見るのではなく、実際に敷く部屋の状態を確認することが大切です。
特に、
築年数が経過している住宅
畳を長期間使用している和室
リフォーム後の和室
フローリングと隣接している部屋
畳の入れ替えを何度か行っている部屋
などでは、床や畳寄せの状態が以前と変わっている場合があります。
「昔と同じサイズ・同じ厚さで作れば大丈夫」とは限りません。
現場を見て、実際の寸法と高さを確認してから製作する。
これが、畳をきれいに納めるために重要な作業です。
畳の厚さは「畳床の種類」によっても違います
畳床には、
稲わら畳床
昔ながらの畳床で、わらを何層にも重ねて作られています。
稲わらサンドイッチ畳床
わらの間にポリスチレンフォームなどを組み合わせたタイプです。
建材畳床
木質ボードや発泡系素材などを組み合わせた畳床です。
このように畳床にも種類があり、それぞれ構造や特性が異なります。
そのため、同じ「55mmの畳」でも、畳床の種類によって踏み心地などが同じとは限りません。
ここが畳の面白いところでもあります。
畳の厚さを自分で測るときの注意
「今ある畳の厚さを測りたい」という場合は、畳の端だけを測って判断するのではなく、できれば畳を持ち上げて畳床そのものの厚さを確認する必要があります。
また、古い畳は長年の使用によって、
へこみ
つぶれ
反り
畳床の劣化
などが発生している場合があります。
そのため、メジャーで測った数字だけでは、新しく作る畳の厚さを正確に決められない場合があります。
新調や表替えを検討している場合は、畳店に現地を確認してもらうのがおすすめです。
畳の厚さについて、畳職人から一言
畳の仕事をしていると、
「今と同じ厚さで作ってください」
と言われることがあります。
もちろん現在の厚さは重要な情報ですが、私たちが現場で確認したいのは**「なぜその厚さになっているのか」**という部分です。
畳は、部屋の床や畳寄せ・敷居、建具などとの関係で納まっています。
そのため、単純に厚さだけを合わせるのではなく、
部屋全体を見て、きれいに納まる畳を作ること
が大切です。
長年畳の製作・施工に携わってきた経験からも、畳は「寸法」と「厚さ」の両方を見ることが重要だと感じています。
まとめ|畳は「厚さ」も大切です
畳の厚さは、すべて同じではありません。
一般的な畳では55㎜前後が代表的ですが、薄畳では15mm程度など、用途に合わせたさまざまな厚さがあります。
大切なのは、
「厚い畳を選ぶこと」ではなく、
「その部屋に合った厚さの畳を選ぶこと」
です。
特に畳を新調するときは、現在の畳の厚さだけでなく、
畳床の状態
床の高さ
畳寄せ
建具との関係
フローリングとの段差
部屋全体の寸法
などを確認することが重要です。
沖縄・那覇市の畳店「三原産業」では、現地の状態を確認したうえで、畳の新調・表替え・琉球畳など、お部屋に合わせた畳をご提案しています。
「今の畳は何mm?」
「薄い畳にできる?」
「畳を新しくしたら段差は大丈夫?」
といったご相談もお気軽にお問い合わせください。